お金との向き合い方
「もう50代だから手遅れじゃないか」「資産形成なんて若いうちに始めておくべきだった」と思っていませんか?
実際、20代・30代から投資を始めるのが理想とはいえ、50代からでも十分に資産形成は可能です。ただし、若い頃とは違い、時間的な余裕は少ないため「やってよいこと」「やってはいけないこと」の見極めが非常に重要になります。
この記事では、金融の素人でも50代から資産形成を成功させるためのポイントを、現実的かつ実践的に解説していきます。
◆ なぜ50代からでも資産形成は可能なのか?
◎1. 収入の安定期である
50代は多くの人にとって収入のピークを迎えている時期です。役職に就いていたり、子育てが一段落していたりと、可処分所得が増える可能性があります。貯蓄や投資に回せるお金が増えるこの時期は、まさに資産形成の「ラストチャンス」ともいえるのです。
◎2. 経験・判断力がある
若い頃よりも物事の判断力があり、過去の失敗や成功体験も豊富な50代は、慎重に行動しながら着実な資産形成を目指すことができます。
◆ やってよいこと(おすすめ資産形成法)
1. 生活費の見直し・固定費削減
まず最優先すべきは「支出を減らすこと」です。収入が増えても、出ていくお金が多ければ意味がありません。保険の見直し、スマホプランの変更、サブスクの整理など、固定費を一度見直すことで毎月の余剰資金が生まれ、資産形成の原資になります。
2. つみたてNISA・iDeCoの活用
国が制度として推奨している「つみたてNISA」や「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、少額から長期運用を行い、税制メリットを受けながら資産形成ができる制度です。
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つみたてNISA:年間120万円までの非課税投資枠(2024年から新NISAとして拡充)
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iDeCo:掛金が全額所得控除になるため、節税効果が大きい
ただし、iDeCoは60歳まで原則引き出せないので、使える年数を計算しながら検討することが大切です。
3. 少額からのインデックス投資
初心者には、株式市場全体に連動する「インデックスファンド」への投資がおすすめです。個別株よりもリスクが低く、長期的に堅実なリターンが期待できます。月1万円からでもOK。焦らず、コツコツ積み立てることが鍵です。
4. 副業やスキルアップで収入源を増やす
資産形成は「節約+投資」だけでなく、収入アップも有効です。最近では、在宅でできる副業(ブログ、動画編集、オンライン講師、クラウドワークスなど)も多くあります。また、自身のスキルを磨くことで、定年後も働き続けられる道が開けます。