激動の時代を生き抜く50代シリーズ
50代になると、急に現実味を帯びてくるものがあります。
「年金」です。
40代までは、
「まだ先の話だから」
と思っていた人も、50代になると、
「自分はいくらもらえるんだろう?」
「この金額で生活できるのかな?」
と気になり始めるのではないでしょうか。
僕も同じです(笑)
ネットやSNSを見れば、
「老後には○千万円必要」
「年金だけでは生活できない」
「これから年金は減る」
など、不安になる情報もたくさん出てきます。
もちろん、自分が将来受け取れる年金額を知っておくことは大切です。
でも僕は最近、それ以上に大切なことがあると思っています。
それは、
「年金をいくらもらえるか?」ではなく、
「そのとき自分はいくらあれば生活できるのか?」
ということです。
年金額だけ分かっても、実は答えは出ない
たとえば65歳から毎月20万円の収入があるとします。
これを聞いて、
「20万円あれば大丈夫」
と思う人もいれば、
「20万円では足りない」
と思う人もいるでしょう。
なぜでしょうか?
答えは簡単です。
人によって生活費が違うからです。
住宅ローンが終わっている人。
賃貸住宅に住み続ける人。
車が必要な人。
車を持たない人。
旅行が好きな人。
趣味にお金を使いたい人。
夫婦二人で暮らす人。
一人暮らしの人。
親の介護などを抱えている人。
同じ年金額でも、必要なお金はまったく違います。
だから、
「年金が月○万円だから安心・不安」
だけでは、本当は判断できないんです。
大切なのは「年金」と「生活費」の差
僕が50代から確認しておきたいと思うのは、とてもシンプルです。
将来の収入 - 将来の生活費
まずはこれです。
たとえば将来の年金などの収入が月20万円。
生活費が月25万円なら、
毎月5万円不足します。
年間なら60万円。
これが10年間続けば、単純計算で600万円です。
反対に生活費が月18万円なら、数字の上では月20万円の収入でも生活できる可能性があります。
つまり大切なのは、
年金額そのものより「毎月いくら不足する可能性があるのか」を知ること。
ここが分かれば、
「じゃあ、いくら準備しておけばいいのか?」
という次の行動が見えてきます。
しかも10年後、今と同じ生活費とは限らない
ここでもう一つ考えておきたいのが、前回のブログでも取り上げた物価高です。
今、月20万円で生活できているからといって、10年後も同じ20万円で同じ生活ができるとは限りません。
食料品。
電気・ガス。
ガソリン。
日用品。
外食。
サービス料金。
さまざまなものの価格が上がれば、必要な生活費も変わります。
だから50代の僕たちは、
「今いくら必要か」だけではなく、
「10年後はいくら必要になりそうか」
という視点も持っておいた方がいいと思います。
未来の物価を正確に当てることはできません。
でも、
「今より生活費が上がる可能性もある」
と考えて準備することはできます。
「老後2000万円必要」に振り回されなくていい
以前、「老後2000万円問題」が大きな話題になりました。
それを聞いて、
「2000万円なんて無理だよ」
と思った人もいるでしょう。
逆に、
「2000万円貯めれば安心なんだ」
と思った人もいるかもしれません。
でも、本当に全員が2000万円必要なのでしょうか?
僕はそうではないと思います。
必要な老後資金は、
人によって違います。
毎月5万円不足する人と、
毎月10万円不足する人では必要な金額が違います。
持ち家なのか賃貸なのかでも違います。
何歳まで働くかによっても違います。
どんな生活をしたいかでも違います。
だから大切なのは、
世間で言われている「○千万円」という数字に振り回されることではなく、
「自分の場合はいくら必要なのか?」
を考えることだと思います。
50代は「老後の生活」を具体的にしてみる
ここで一度、10年後を想像してみませんか?
今55歳なら65歳。
58歳なら68歳です。
そのとき、
どこに住んでいるでしょうか?
今の家でしょうか?
車は必要でしょうか?
仕事は続けているでしょうか?
旅行には行きたいでしょうか?
趣味は続けたいでしょうか?
友人と食事にも行きたいでしょうか?
孫ができているかもしれません。
やりたいことだってあるはずです。
僕は老後のお金を考えるとき、
「最低限生きていける金額」だけで考えない方がいい
と思っています。
せっかく頑張って働いてきたのですから、
60代、70代になっても楽しみたいですよね。
だから、
「生きるためのお金」+「人生を楽しむためのお金」
この両方を考えておきたい。
これが自分に必要な老後資金を考える第一歩だと思います。
年金だけに頼る、貯金だけに頼る。それで大丈夫?
将来のお金を考えると、
「年金があるから大丈夫」
という考え方があります。
反対に、
「年金は期待できないから貯金しておこう」
という考え方もあります。
どちらも間違いではありません。
年金は大切です。
貯金も大切です。
でも僕は、
どれか一つだけに頼らない
という考え方を持っておきたいと思っています。
年金。
貯金。
働いて得る収入。
場合によっては資産運用。
そして、自分でつくる小さな収入。
一つの大きな柱だけではなく、
小さくても何本かの柱を持っておく。
その方が、変化の大きいこれからの時代には安心につながるのではないでしょうか。
60代になってから「足りない」と気づくより、50代で知る
僕が一番もったいないと思うのは、
65歳になってから、
「思っていたより生活費がかかる」
「年金だけでは足りない」
「もっと準備しておけばよかった」
と気づくことです。
50代なら、まだ時間があります。
あと5年ある人。
10年ある人。
人によって違いますが、
今気づけば、まだできることがあります。
生活費を見直すこともできる。
貯金を増やすこともできる。
投資について勉強することもできる。
働き方を変えることもできる。
副業を始めることもできる。
資格や新しいスキルを身につけることもできる。
60代以降も続けられる仕事を探すことだってできます。
50代の強みは、
「まだ準備する時間が残っていること」
なのかもしれません。
何歳まで働くのかも考えてみる
もう一つ、50代で考えておきたいのが、
「自分は何歳まで働きたいのか?」
ということです。
「できれば60歳で仕事を辞めたい」
という人もいるでしょう。
「65歳までは働く」
「70歳くらいまで無理なく仕事をしたい」
という人もいると思います。
ここに正解はありません。
ただ、
長く働けることも老後の大きな備えになる
と思います。
たとえば月5万円でも、自分の好きな仕事で収入を得られれば年間60万円。
10年間なら600万円です。
もちろん、ずっと健康で働ける保証はありません。
だからこそ、
「働けばいい」
ではなく、
「無理なく長く続けられる仕事を50代から考えておく」
ことが大切なのだと思います。
お金だけでなく「働ける自分」も資産になる
老後資金というと、どうしても預金残高や投資額ばかりを見てしまいます。
でも僕は、
「自分で収入を生み出せること」も一つの資産
だと思っています。
会社員としての肩書きがなくなっても、
自分の経験や知識を必要としてくれる人がいる。
小さくても自分の仕事がある。
毎月数万円でも収入がある。
そして何より、
「まだ自分は誰かの役に立てる」
と思える。
これは、お金だけでは測れない50代以降の大きな安心につながるのではないでしょうか。
まず「ねんきん定期便」を見てみよう
難しいことから始める必要はありません。
まずは自分の**「ねんきん定期便」**などを確認して、
将来どのくらいの年金を受け取れそうなのかを知る。
そして次に、
現在の毎月の生活費を確認する。
さらに、
「老後はどんな生活をしたいか?」
を考えてみる。
この3つだけでも、
漠然とした「老後が不安」という気持ちが、
「自分は何を準備すればいいのか」
という具体的な問題に変わっていきます。
不安というのは、分からないから大きくなることがあります。
だったら、一度数字にしてみる。
それだけでも違うと思います。
50代、「いくらもらえる?」から「どう生きたい?」へ
年金はいくらもらえるのか。
もちろん大切です。
でも、それだけを考えていても老後の答えは出ません。
大切なのは、
そのお金で、自分はどんな生活をしたいのか。
毎月いくら必要なのか。
何歳まで働くのか。
どんな仕事なら続けられるのか。
貯金はいくら必要なのか。
そして60代、70代になったとき、
自分はどんな人生を送りたいのか。
50代は、老後を心配するだけの年代ではありません。
これからの人生を自分で設計し直せる年代だと思います。
年金の金額を見て、
「多い」「少ない」で終わらせない。
そこから、
「じゃあ、自分はこれからどうしよう?」
と考えてみる。
年金の金額を知ることはゴールではなく、
これからの人生を考えるためのスタートです。
50代の今だからこそ、
「年金はいくらもらえる?」から、
「そのお金で、私はどう生きたい?」へ。
そんなふうに考えてみてもいいのではないでしょうか☺️