激動の時代を生き抜く50代シリーズ 第3話
「消費税が下がれば、少しは生活が楽になる」
物価高が続いている今、そう感じる人は多いと思います。
食料品、日用品、電気代、ガソリン代……。
スーパーへ行っても、
「これ、こんなに高かったっけ?」
と思うことが本当に増えました。
だから、消費税の負担が軽くなるのは素直にありがたいことです。
家計にとっては助かりますし、消費が増えれば景気にとってプラスになる可能性もあります。
ただ、50代の僕たちが考えておきたいのは、その先です。
減税になったから、これでもう安心。
とは、なかなかいかないのではないでしょうか。
僕はむしろ、こんな時代だからこそ、
「国が何をしてくれるか」と同時に、「自分は何ができるか」を考えておく。
これが大切だと思っています。
減税されても、物価そのものが下がるとは限らない
まず知っておきたいのは、
税金が下がることと、物価が昔の水準に戻ることは別の話
だということです。
今の物価高には、さまざまな原因があります。
原材料価格、人件費、物流費、エネルギー価格、為替、海外情勢など、企業努力だけではどうにもならない要因も少なくありません。
消費税の負担が軽くなれば、僕たちが支払う金額は減ります。
これは間違いなくありがたい。
でも商品の本体価格そのものが上がれば、その効果の一部は薄れてしまいます。
つまり、
「減税=これから生活費がずっと安くなる」
と考えるのは少し危険かもしれません。
50代はこれから定年、再雇用、親の介護、自分自身の健康、老後など、お金が必要になる場面が増えていきます。
だからこそ、目の前の負担が軽くなることだけではなく、
5年後、10年後をどうするか。
こちらも同時に考えておきたいところです。
僕たちがコントロールできないものは多い
ニュースを見ていると、
「もっと物価を下げてほしい」
「給料を上げてほしい」
「税金を安くしてほしい」
そう思うことがあります。
僕だって同じです(笑)
でも、ここで一度考えてみてください。
消費税を何%にするのか。
物価がこれからどうなるのか。
円安になるのか、円高になるのか。
会社が給料を上げてくれるのか。
景気が良くなるのか。
年金制度が今後どうなるのか。
残念ながら、そのほとんどは僕たち個人ではコントロールできません。
ところが、僕たちは知らないうちに、自分ではコントロールできないものに人生を預けてしまうことがあります。
「会社にいれば大丈夫」
「定年まで働けばなんとかなる」
「年金があるから大丈夫」
「そのうち景気が良くなるだろう」
昔なら、それでもよかったのかもしれません。
でも今は、世界情勢も経済も働き方も、ものすごいスピードで変わっています。
だったら、
自分でコントロールできるものを少しずつ増やしていく。
僕はこれが、これからの50代には必要だと思っています。
「自分の収入」を一つ持つ
そこで考えたいのが、
会社以外から入ってくる収入です。
別にいきなり起業する必要はありません。
会社を辞める必要もありません。
月30万円、50万円稼ごうなんて話でもありません。
最初は、
月1万円でも3万円でもいい。
自分の力で生み出せる収入を一つ持ってみる。
僕はこれだけでも、気持ちはかなり変わると思います。
たとえば月3万円なら年間36万円。
5年間続けば180万円です。
もちろん簡単に稼げるという意味ではありません。
でも、それ以上に大きいのは、
「自分でも収入をつくれる」
という経験です。
会社から毎月振り込まれる給料とは、ちょっと意味が違います。
自分で考えて、自分で動いて、誰かに価値を提供して、その対価としてお金をいただく。
この経験は、50代以降の人生にとって大きな財産になると思います。
50代には「何もない」どころか、実はたくさんある
副業や起業の話をすると、
「自分には売れるものなんてないよ」
と言う人がいます。
でも、本当にそうでしょうか。
50代まで生きていれば、20代にはないものをたくさん持っています。
仕事の経験。
失敗した経験。
人間関係で苦労した経験。
資格や技術。
趣味。
業界の知識。
子育て。
転職。
介護。
人生で遠回りした経験だって、見方を変えれば誰かの役に立つことがあります。
今はSNS、ブログ、AI、オンラインサービスなど、個人でも小さく仕事を始められる環境が以前より整っています。
昔の起業のように、
「会社を辞める」
「店舗を借りる」
「大きな借金をする」
という方法だけではありません。
むしろ50代なら、
今の仕事を続けながら、小さく試してみる。
僕はこちらの方が現実的だと思います。
50代の副業は「稼ぐ」だけが目的じゃない
僕が50代の副業で大事だと思っていることがあります。
それは、
副業=お小遣い稼ぎだけではない
ということ。
50代で始める小さな仕事は、60代以降の働き方をつくる準備にもなります。
会社員としての収入があるうちに、小さく始める。
失敗する。
修正する。
またやってみる。
少しずつお客様ができる。
そして60代になった頃、
「これなら続けられそうだ」
というものが一つできていたらどうでしょう。
定年後にゼロから仕事を探すのとでは、かなり違います。
50代の副業は、
「今月いくら稼ぐか」だけではなく、「60代の自分の仕事をつくる準備」
でもあるんです。
僕自身、50歳で会社を辞めました
僕は50歳でサラリーマンを辞めました。
その後、いろいろな仕事を経験し、うまくいかなかったこともたくさんあります。
貯金がゼロになったこともありました。
だからこそ、
会社から毎月給料が振り込まれるありがたさ
もよく分かります。
同時に、
会社以外でも生きていける力を持つことの大切さ
も身をもって感じました。
僕は「会社員を辞めた方がいい」と言いたいわけではありません。
むしろ、会社員という安定した収入があるなら、それを活かしながら次の準備をすればいい。
会社員か、起業か。
そんな二択にする必要はありません。
会社員+副業。
本業+小さなビジネス。
そんな働き方があってもいいと思います。
政策に期待しながら、自分でも動く
消費税が下がる。
給付金が出る。
補助金が出る。
社会保険制度が改善される。
賃金が上がる。
もちろん、生活が楽になる政策には期待したいです。
でも、
それだけに自分の人生を預けない。
これも同じくらい大切だと思います。
国がどうなるかは分からない。
景気がどうなるかも分からない。
会社が10年後どうなっているかも分からない。
だったら、自分でできる準備を始めておく。
資格を取る。
AIを使えるようになる。
SNSで発信してみる。
自分の経験を棚卸しする。
副業を探してみる。
小さなサービスをつくってみる。
人に会ってみる。
どれでもいいと思います。
大事なのは、
「いつかやろう」から「少しやってみよう」へ変えること。
50代、まだ間に合う。でも先延ばしはしない
50代になると、
「今さら始めても遅いかな」
と思うことがあります。
でも僕は逆だと思っています。
人生100年時代と言われる今、50代はまだ途中です。
これから10年、20年と働く可能性があります。
だったら今から、自分の収入をつくる練習を始めても決して遅くありません。
ただし、
「そのうちやればいい」ではなく、今から小さく始める。
ここが大事です。
減税はありがたい。
景気が良くなるのもありがたい。
給料が上がるのもありがたい。
でも、それとは別に、
自分の人生を守る小さな収入源を、自分でもつくっていく。
月1万円でもいい。
月3万円でもいい。
最初は0円だっていい。
自分で考え、自分で動き、自分で収入を生み出そうとする。
その経験そのものが、これからの時代を生き抜く力になると思います。
50代。
まだまだこれからです。
政治や景気に期待しながら、
自分の人生にも期待して、自分でできることを始めてみませんか。