50代になると、これからの働き方について考える機会が増えてきます。
「このまま会社員を続けるのか」
「定年後の収入は大丈夫だろうか」
「自分で何か始めた方がいいのではないか」
そんなとき、選択肢の一つとして目に入ってくるのがフランチャイズ(FC)です。
未経験でも始められる。
本部のサポートがある。
すでに成功している仕組みを利用できる。
ゼロから自分で起業することを考えれば、魅力的に感じるのも当然だと思います。
私自身もそうでした。
私は50歳まで会社員として働き、その後会社を離れました。
そして、新しい働き方を模索する中でフランチャイズにも挑戦しました。
「これなら自分にもできるかもしれない」
そんな期待がありました。
しかし、実際に始めてみると、思い描いていたものとは違いました。
加盟金だけではありません。
仕事を始めるための道具や車両などの費用、毎月かかる経費やロイヤリティ。
そして何より大きかったのが、
「加盟すれば仕事が来る」わけではなかったことです。
結果的に、私はこの経験で貯金がほぼゼロになりました。
もちろん、これは私自身の経験です。
すべてのフランチャイズが悪いわけでもありませんし、FCで成功している人もたくさんいます。
だから私は、
「フランチャイズはやめた方がいい」
と言いたいわけではありません。
伝えたいのは、
契約する前に、もう一度冷静に考えてほしい。
ということです。
50代になると、時間に対する焦りが出てきます。
「定年まであと何年しかない」
「今から何か始めないと」
「最後のチャンスかもしれない」
私にもありました。
でも、この焦りが大きな判断を狂わせることがあります。
特にフランチャイズは、数百万円単位の初期投資が必要になるケースもあります。
50代にとって、そのお金は20代・30代の失敗とは意味が違います。
老後資金や家族の生活にも関わってくるからです。
だからこそ、
「儲かりそうか?」より先に「自分に合っているか?」
を考えてほしいと思います。
説明会で成功事例や売上モデルを見るだけではなく、最低でも次のことは自分自身で確認してほしいと思います。
・加盟金以外に、実際いくら必要なのか
・毎月の固定費はいくらなのか
・ロイヤリティは売上が少なくても発生するのか
・本部はどこまで集客してくれるのか
・自分自身で営業する必要はあるのか
・売上が想定の半分でも生活できるのか
・撤退するときにいくら必要なのか
・契約期間や違約金はどうなっているのか
・既存加盟店の話を直接聞けるのか
そしてもう一つ。
その仕事を5年、10年続けている自分を想像できるか。
50代では、収入だけでなく体力や健康、家族との時間も重要です。
ハウスクリーニング、買取、コインランドリー、コンビニ、学習塾など、フランチャイズにはさまざまな業種があります。
それぞれに魅力がありますが、同時に注意したい点もあります。
ハウスクリーニングなら、集客だけでなく体力的な負担。
買取ビジネスなら、店舗立地や集客、商品知識。
コインランドリーなら、大きな初期投資と立地。
コンビニなら、人材確保や長時間営業への対応。
学習塾なら、生徒募集や地域の人口動態。
「人気のフランチャイズだから安心」ではありません。
大切なのは、
そのビジネスの現実と、自分の経験・性格・資金・体力が合っているか
だと思います。
フランチャイズも一つの選択肢です。
副業もあります。
転職もあります。
自分で小さく事業を始める方法もあります。
今の会社に残りながら準備する方法もあります。
大切なのは、フランチャイズをやることではありません。
これから自分が、どんな働き方をしたいのか。
そして、
どんな人生の後半戦を送りたいのか。
私自身、50代で会社を離れ、フランチャイズでの失敗や貯金ほぼゼロも経験しました。
遠回りもたくさんしました。
だからこそ今は、成功を教えるというより、
「その選択、本当に自分に合っていますか?」
と一緒に考える立場でいたいと思っています。
もし今、フランチャイズへの加盟を迷っているなら、焦って契約する前に一度立ち止まってみてください。
50代からの人生は、まだ長い。
だからこそ、大きな決断ほど焦らずに。
フランチャイズをやるか、やらないかではなく、自分に合った人生の選択を。
こやけライフ
人生再起アドバイザー