激動の時代を生き抜く50代シリーズ
最近、スーパーに行くたびに思いませんか?
「また高くなってるな……」
お米、野菜、パン、飲料、日用品。
以前なら気軽にカゴに入れていた商品でも、今は一度値段を確認してから買う。
外食しても、
「ランチって、こんなに高かったっけ?」
と思うことがあります。
ガソリン代や電気代なども含めれば、家計への負担は決して小さくありません。
でも僕は、今の物価高で本当に怖いのは、
「値上げしたこと」そのものではない
と思っています。
もっと怖いのは、
値上がりした価格が、そのまま僕たちの“普通”になっていくこと。
今回は50代の僕たちが、物価高とどう向き合っていけばいいのかを考えてみたいと思います。
「そのうち安くなる」と思っていませんか?
物価が上がると、
「今だけ高いんじゃない?」
「そのうち元に戻るでしょ」
と思いたくなります。
僕もそう思いたいです(笑)
もちろん、野菜やガソリンなどのように価格が上がったり下がったりするものはあります。
しかし、すべての商品やサービスが以前の価格まで戻るとは限りません。
なぜなら、商品の価格には原材料だけではなく、人件費、物流費、電気代、家賃など、さまざまなコストが含まれているからです。
企業側もコストが上がり続ければ、ずっと企業努力だけで吸収することはできません。
だから、
「物価が上がったら、いつか昔の値段に戻る」
という前提だけで将来を考えるのは、少し危険なのではないでしょうか。
本当に怖いのは「年間」ではなく「10年間」
たとえば物価高によって、家計の支出が以前より月3万円増えたとします。
月3万円なら、
「なんとかなるかな」
と思うかもしれません。
でも年間なら36万円。
そして、この状態が10年間続いたと単純に考えると、
36万円×10年=360万円。
360万円です。
もちろん実際の物価や家計は毎年変わりますから、これはあくまで単純計算です。
でも50代にとって、この考え方はとても大切だと思います。
僕たちには20代、30代のように、老後まで30年、40年あるわけではありません。
50代から60代、そして年金生活へ。
ちょうどこれから、
「働いて稼ぐ時期」から「貯めたお金も使う時期」
へ移っていきます。
そのタイミングで生活費そのものが上がっていけば、老後の計画も当然変わってきます。
100円の値上げより「毎月の生活費」を見る
値上げのニュースを見ると、
「○○が50円値上げ」
「○○が100円値上げ」
という一つ一つの商品価格に目が行きます。
でも家計で本当に見たいのは、
一つの商品がいくら上がったかではなく、毎月いくら使うようになったのか。
こちらです。
食費。
電気・ガス。
ガソリン。
保険。
通信費。
住宅費。
車の維持費。
医療費。
交際費。
趣味。
こうしたものを全部合わせて、
「以前より月にいくら支出が増えているのか?」
一度確認してみる。
意外と、
「なんとなくお金が残らなくなった」
という人も多いのではないでしょうか。
収入はそれほど変わっていない。
贅沢しているつもりもない。
なのにお金が残らない。
その原因の一つが、
毎月数百円、数千円ずつ積み重なった物価高
なのかもしれません。
50代は「老後2000万円」だけ見ても意味がない
老後のお金というと、
「2000万円必要」
「いや3000万円必要」
「5000万円ないと安心できない」
など、いろいろな数字が出てきます。
でも僕は、
金額だけ見てもあまり意味がない
と思っています。
大切なのは、
自分が毎月いくらあれば生活できるのか。
こちらです。
たとえば老後に月20万円で生活できる人と、月30万円必要な人では、必要なお金はまったく違います。
そして物価が上がれば、
「今なら月20万円で暮らせる」
という人でも、10年後には同じ生活をするために、もっとお金が必要になる可能性があります。
だから50代から考えたいのは、
「老後までにいくら貯めるか」
だけではなく、
「自分の生活には毎月いくら必要なのか」
を把握しておくことです。
年金の金額だけを見ても安心できない
これも同じです。
「年金はいくらもらえるんだろう?」
50代になると気になりますよね。
もちろん僕も気になります(笑)
でも、本当に重要なのは、
年金額と、そのときの生活費のバランスです。
仮に年金が増えたとしても、それ以上に生活費が上がっていれば、暮らしが楽になったとは感じにくいでしょう。
反対に、生活費をある程度コントロールできれば、それほど大きな収入がなくても暮らしていける可能性があります。
つまり50代からの生活設計では、
「いくらもらえるか」と同じくらい「いくら必要なのか」
を見る必要があるんです。
節約だけでは限界がある
では物価が上がったら、
「節約すればいい」
のでしょうか?
もちろん無駄な支出を見直すことは大切です。
僕も固定費の見直しなどは必要だと思います。
でも、何でも削ればいいわけではありません。
50代になって、
友人との食事をやめる。
趣味を全部やめる。
旅行にも行かない。
服も買わない。
好きなものも食べない。
これでは、
何のために働いているのか分からなくなってしまいます。
節約は人生を苦しくするためにするものではありません。
無駄なものは減らす。
でも、自分にとって大切なものには使う。
そのメリハリが必要だと思います。
50代は「生活を小さくする」だけでなく「強くする」
僕がこれからの50代に必要だと思うのは、
生活をただ小さくすることではなく、物価高にも耐えられる家計にしていくこと。
たとえば、
使っていないサブスクをやめる。
保険を見直す。
スマホ料金を見直す。
車にかかっている費用を確認する。
住宅費を考える。
なんとなく続けている支出をやめる。
そして浮いたお金を、全部使ってしまうのではなく、将来のために残しておく。
一つ一つは小さくても、10年という時間で考えれば大きな違いになります。
そして、余裕があるなら投資について勉強してみるのも一つでしょう。
副業や小さな仕事で収入を増やす方法を考えるのも一つです。
大切なのは、
一つの方法だけに頼らないこと。
「節約だけ」
「貯金だけ」
「投資だけ」
「副業だけ」
ではなく、
守る・貯める・増やす・稼ぐ。
自分にできることを組み合わせていく。
これからの時代には、そんな考え方が必要なのかもしれません。
50代の今、一度「10年後」を想像してみる
50代になると、目の前の仕事や生活に追われて、
「10年後の生活」
をじっくり考える機会は意外と少ないものです。
でも一度、想像してみてください。
今から10年後。
自分は何歳でしょうか?
まだ会社で働いているでしょうか。
再雇用でしょうか。
別の仕事をしているでしょうか。
年金を受け取り始めているかもしれません。
親の介護が始まっている可能性もあります。
自分自身の体力も今と同じとは限りません。
そして、
今より生活費が高くなっている可能性もあります。
そう考えると、
「今月をどう乗り切るか」
だけではなく、
「10年後も困らないために、今何をしておくか」
という視点が必要になってきます。
値上げに慣れてしまうことが一番怖い
物価高が長く続くと、人間はだんだん慣れてきます。
以前500円だったものが600円になったときは、
「高っ!」
と思います。
でも数年経つと、
600円が普通になります。
そして650円になり、700円になっていく。
怖いのは、
値上げそのものより、値上げした生活に何となく慣れ、家計を見直さないまま時間が過ぎていくこと
なのかもしれません。
50代にとって10年は大きいです。
55歳なら65歳。
58歳なら68歳。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、老後は意外と早くやってきます。
物価はコントロールできない。でも自分の家計は変えられる
これから物価がどうなるのか。
僕には分かりません。
景気も為替も世界情勢も、自分ではコントロールできません。
でも、
自分のお金の使い方は変えられます。
生活費を把握する。
固定費を見直す。
貯金する。
投資を勉強する。
働き方を考える。
小さな収入源をつくる。
できることはいろいろあります。
だから僕は、物価高のニュースを見て不安になるだけではなく、
「じゃあ、自分は何をしておこうか?」
と考えるきっかけにしたいと思っています。
50代、これから10年の家計を考えてみよう
本当に怖いのは、今日100円値上がりしたことではありません。
その値上がりが積み重なり、
10年後の生活費が今より大きくなっていること。
そして、その変化に何も準備していないことです。
50代は、老後直前ではありません。
でも、老後が遠い世代でもありません。
だからこそ今がちょうどいい。
まずは一度、
「我が家は毎月いくらあれば生活できるのか?」
ここから確認してみませんか?
節約だけで人生を小さくする必要はありません。
使うところには使う。
減らせるところは減らす。
余裕があれば貯める、増やす。
そして働けるうちに、これからの収入についても考えておく。
物価がどうなるかを当てることより、
物価がどうなっても慌てない準備をしておく。
それが、激動の時代を生き抜く50代に必要な「家計の強さ」なのかもしれません☺️